睡眠薬入りの酒などを飲ませて前後不覚に陥らせる手口で、一晩で女性3人に性的暴行を加えたなどとして、名古屋地検が準強制性交と準強制わいせつの罪で男3人を起訴したことがわかった。捜査関係者によると、女性3人が前後不覚になっている様子が事件現場近くの防犯カメラに記録されていたという。
準強制性交罪は薬などで被害者を「心神喪失・抗拒不能」にすれば成立する。「被害者の抵抗が著しく困難」であることの立証が必要とされるが、基準があいまいで無罪判決が相次ぐ。捜査機関も同罪の適用に慎重になる中、今回はカメラ映像が残されていたことなどから刑事責任を問えると判断したとみられる。
2月17日付で起訴されたのは無職松田健(27)=愛知県西尾市=、販売業井上恵介(36)=同県安城市=、無職牧野潤一朗(34)=岐阜県海津市=の3被告。起訴状などによると、3人は昨年10月24日午前1時半~3時半ごろ、名古屋市中区の路上などで、19~20歳の女性3人に声をかけ、睡眠薬をひそかに混ぜた酒などを飲ませた上、女性3人をタクシー2台に乗せて井上被告の自宅まで移動。井上被告宅に連れ込み、性的暴行を加えたなどとされる。
カメラ映像には女性3人が転…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル